恋枕 - 山本智子 (やまもと さとこ;Yamamoto Satoko)
似合うでしょうか口紅が
袖を通したこの服も
1人の夜のもの悲しさを
包んでほしいその胸で
燃える心もあなたに走り
縋りつきたい恋枕
あなたを真似て呑み干した
熱いお酒のほろ苦さ
火照った頬をからかいながら
あなたはそっと笑ってた
好きよ今でも切ないくらい
涙浮かべて恋枕
音沙汰なしでもう三月
季節ばかりが先を行く
思い出だけが散らばる部屋で
今夜もあなた浮かべてる
夢でいいから私を抱いて
背中丸めて恋枕
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