月詠-彦星- - あやぽんず*
作詞:azuki
作曲:ZUN
誘う蛍火凪いで
思い出をただ抱いて
連れ出す世界には
飽いたまま欠いた
流離う夜に 想い重ねて
消えた静寂の通り道
灯した凍蝶万華鏡
明けぬ秘密を探すため
引く手のひら
鬼灯の様紅くなる
連れて見果てぬ夜空に
写した瞳は蓮華草
今はかける言葉も知らず
幾星霜経てども
ずっと星を見る
とうりゃんせ とうりゃんせ
行くは幻か現世か
答えを探してる 秘する夜
誘う蛍火凪いで
思い出は玉響に
写した星の海
抱いたまま咲いた
二つの華 夜が更けてく
駆けた喧噪横道
染まった緋色の飴細工
今も全てを語らずに
縁の空 朧な月
千年経って(桃源郷)
どうなって どうやって
言の葉が海を渡るのか
答えは風の中(流るる)
誘う蛍火凪いで
思い出をただ問うて
交わした月の下
秘密すらも暴かれて
四季はただ移ろいやすく
揺れる稲穂に背を向け
時を重ね 歳を重ね
また同じ空に星降る
誘う蛍火凪いで
思い出をただ抱いて
明日は貴女だけ
秘すれば花こそ掌
嗚呼 誘う蛍火背にし
ただ筆を執る空に広がる天川
泣いたまま凪いだ二人の秘密
想い永久に永久に増えてく