ピラビタール - 森田童子
词:森田童子
曲:森田童子
夜汽車にて
ふと目をさました
まばらな乗客
暗い電灯
窓ガラスに
もう若くはない
ぼくの顔を見た
今すぐ海を
見たいと思った
行く先のない
旅の果てに
ひとり砂浜にねそべって
飲めない酒を飲んだ
泣いてみようとしたが
泣けなかった
ある日
ぼくの
コートの型が
もう古いことを
知った
ひとりで
生きてきたことの
寂しさに
気づいた
行き止まりの海で
ぼくは振り返る