樹海 -umi- - ZABADAK (ザバダック)
輝く緑は 古の葉の樹海
溢れる光は 菩提廻る
風音清かに 水無月色
果てなく広がる 憂いの樹海
繰り返す絆い 芽吹き薫る
眠りを紡いだ 白夜の水脈
羽ばたく朱鷺色の群れ
ざわめく色彩の渦瞬ぐ亢龍の瞳
儚い新月の夢
彩なす満月の虹幽かな玲瓏の響き
乾いた金泥の川
夢幻を映し出す丘木霊の透明な破片
降り出す群青の雨 静かに変わり
行く季節溶け合う終わらない命
♬~
命の雫は 空蝉色
緑の水煙る空
流れる水彩の雲眩しく降り注ぐ陽光
震える花びらの詩
滲んだ水茎の跡誘う清冷な泉
寒風吹き募る夜
凍える白銅の星捧げる水晶の祈り
遥かな幾千の尾根
命を語り継ぐ樹海織り成す永遠の証
おわり