味のない 星に浮かぶ
午前0時 君は僕
廻る廻る世界にふたりきり
行くあてもないままに
欠けた月を いつも見上げては
君の笑顔 願うばかり
あれも駄目 これも駄目
八方塞がり鳥籠を
今すぐ飛びたして
愛の 藍の 哀の
Iをたべくらべて
不完全な僕らは唄う
愛の 藍の 哀の
Iと 羽根広げて
硝子の夜空を
泳ぐんだ
ふたりでひとつ
割れた心臓に
誰よりも美しい
名前をつけて
喉に詰まった
今日を飲み込んで
大人になってゆく
僕ら藍に溶けてゆく
冷めたスープ
掬いあげる
羽根の折れた僕は君
深い深い 星々の海底で
泡のような夢を見る
明日はきっと 笑えますように
君が君でいられますように
苦しくて痛い夜 お願い さよならはもうやめて
指先手をのばして
愛の 藍の 哀の
Iを 食べくらべて
未完成な僕らは唄う
愛の 藍の 哀の
Iと 羽根広げて
硝子の夜空を
泳ぐんだ
ふたりでひとつ
涙の彼方へ
焦げついた
傷痕も
抱きしめながら
喉に詰まった
今日を飲み込んで
大人になってゆく
僕ら藍に溶けてゆく